介護保険制度改革に向けて
26日、厚生労働相の諮問機関である社会保障審議会は介護保険制度改革に向けた介護保険部会を開催した。今後の論点である給付のあり方などについてを厚労省が提示。
24時間在宅サービスの本格的な導入などの地域密着型介護サービスの整備を目指す。11月にも改革の方向性をまとめる方針だ。
社会保障費の増加
65歳以上の人口は年々増加傾向にあり、数年後には団塊の世代が65歳以上に入るため、さらに急増する見込みだ。2025年には3635万人まで増えると予測されている。
介護関連費用は10年度予算で7.9兆円。2025年には24兆円まで膨らむと予想される。医療費や年金の負担増に加え、介護費用の増加は社会保障費にかかる財政負担に重くのしかかる。
介護サービスの供給も追いついていない現状で、特別養護老人ホームに入れない待機者は42万人に昇る。介護職員不足も問題となっているが、抜本的な改善がなされていないのが現状である。
厚生労働省
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