GIZMODEで視力回復できる望遠レンズのインプラントのことが紹介されている。
これは目にはめ込める望遠鏡で、見える大きさを2.2~2.7倍に拡大してくれるそうだ。実用化に向けて研究開発が続けられていたが、ついにFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可が下りた。
写真を見ると少々怖い感じがするが、これは視野の中央が見えなくなる黄斑変性という病気の人、特に高齢の患者さんの視力回復のために作られている。アメリカでは中途失明の原因として加齢黄斑変性が一番多いそうだ。
はめ込むのは片目だけ
このインプラントは片目だけに入れ、もう片方は、周辺視野用にそのままにしておく。劇的に目が見えるようになるというものではなく、術後は片方の目の見え方が変わるので、両目からの情報がきちんと統合されるよう、脳の調整のためのリハビリが必要。患者さんによっては、インプラントのサイズに合わせるために角膜移植が必要な場合もある。
手術がうまくいけば障害は軽減されるとのこと。価格は1万5000ドル(約133万円)。決して安くはないが、視力を失うのは本当に怖いことだ。
これを高いと思うか妥当と思うかは実際患者さんの身にならなければわからないだろう。
ギズモード・ジャパン