投票結果集計の信頼性は?
2005年の平和協定に基づいて行われたスーダンの選挙は2011年の南部スーダンの独立に対する国民投票に向けて産油国から民主主義国への移行を目指していた。5日間にわたる投票はすでに先週終了している。
しかし、疑惑の動画が流出して問題となっている不正投票だけでなく、開票作業にも問題が生じているようだ。
決められた集計方法が守られていない?
スーダン国家選挙管理委員会(NEC)が投票所の委員にデータをコンピュータで集計することをやめてペーパー上で照合した投票集計を送るよう通達したと複数の情報筋が明らかにした。
これについて選挙監視員の一人は次のように懸念している。
「問題は何が起こっているかの追跡や管理メカニズムが機能しなくなってしまうことだ。彼らは紙に好きなように結果を書くことができる。」
大統領、国会議員、知事を選出する今回の最終投票結果は4月20日に確定することになっていたが、既に遅れが出ているようだ。
NECのIT責任者であるモハメド・ジャウィーシュ氏はデータ入力の遅れの原因にはスタッフ不足の問題もあるとしている。
彼はロイターに次のように話している。
「スタッフは手作業で投票結果を一斉に集計し、システムに入力することになっている。しかし、システムを利用しないケースが出てきているようだ」
既に入力データの正確さに疑念
あるオブザーバーによると、このソフトウェアにはたくさんの警告が組み込まれており、明らかに間違っているか疑わしい数字が入力された場合に警告が表示されるようになっているとのことだ。例えば、投票率が100%を超えるような場合である。
投票システムの状況に詳しい情報筋によると、すでにこのシステムではデータの不一致が明らかになっているという。
自動システムを排除することは、全てのプロセスにおいて不正操作の可能性が生じることになる。集計結果に疑念が生まれることは避けられない状況だ。
Sudan poll count shortcut raises fraud fears
http://www.montrealgazette.com/news/Sudan+poll+count+shortcut+raises+fraud+fears/2947735/story.html