もしキリスト教なら…
日本は仏教の国といえど、あまり宗教に頓着しない国風なので、宗教上有名な人物が自分の祖先にいたら…なんて考えたことはないかもしれません。
でも、もし、あなたがキリスト教で、あなたの祖先に聖人がいたらどうでしょうか?中世まで、自分の家系図を掘り下げた経験はありますか?
意外と多い聖人の子孫
アメリカ、アトランタで弁護士をしているアラン・J・コーマンさんは、自分の家系の中に聖人をかなり見つけたようです。そのため「A Who's Who of Your Ancestral Saints(あなたの祖先の聖人録)」という本を出版することにしました。
著書の冒頭で彼は、ヨーロッパ人を祖先に持つ人々が、今回出版された本の趣旨である聖人とのつながりを、どのようにして見つけられるかを説明しています。もちろんヨーロッパ人だけでなく、ルーツをたどることができる現代のほとんどのアメリカ人も含まれています。日本人でも祖先にヨーロッパ人がいれば、十分考えられます。
最初に24名の重要人物リストから始まります。ほとんどがイングランド、スコットランド、フランスの王室にいた人物で、ヨーロッパ人を祖先に持つ人々の家系図に含まれている人物でもあります。また逆に言えば、祖先に聖人を持つ人物リストです。
つまり、現代人と聖人をつなぐ中間点となる人物ということです。
出版された本には、275名の聖人の簡単な生い立ちや経歴などが書かれています。これが、彼らの子孫である先ほどの24名の王室出身者、あるいは著名な人物のリストとつながるようになっています。
まず、24名のリストの隣に、直接の祖先である聖人が、アルファベット順に記載されています。それからその隣に、おじやおばに当たる聖人が並びます。そこに並ぶ聖人は、いずれも史実によれば10世紀以上に渡って生き続けており、現代この地球上で生活している何百万人という人々の祖先に当たります。
この途方もない調査記録が収められた本は、今日、初期キリスト教の時代にまでさかのぼって家系図調査を進めている人たちには重要な資料となります。この本が、1歩踏み込んだ調査の手助けとなるからです。
また、この本によって、当時カトリック教会に認められていた祖先が、どのような生活をしていたのかという新たな側面をみることができます。
英語で良ければ日本から注文も可能
本は457ページで、34.95ドルで販売されています。アメリカ国内からだと5.50 ドルの送料がかかります。日本からだと国際料金になるため、1冊30ドル、もし違う本を追加で買った場合以降1冊当たり10ドルの送料がかかります。
注文は下記、Geneological.comから可能です。
A Who's Who of Your Ancestral Saints(Geneological.com)
http://www.genealogical.com/products/A%20Whos%20Who%20of%20Your%20Ancestral%20Saints/3260.html