Googleの大胆な試み
中国政府との検閲交渉が決裂、3月に中国から撤退したGoogle。その特設ページにおいて2009年7月から12月の半年間で各国政府からどれだけ発信者情報開示請求と情報の削除、いわゆる「検閲」の要求が寄せられたかを表す数値が公開された。
またGoogleは、1度の要求で、複数の発信者情報の開示や複数のURLの削除要求がなされることなどもあるため、このデーターは完全なものではなく、今後も公開データを調整してゆくとしている。
発信者情報開示請求
まず1番多かったのはブラジルの
3663件。続いてアメリカの
3580件。そして、件数はおよそ半分まで減るが、イギリスが
1166件。インターネット大国となりつつあるインドがそれに続いて
1061件であった。
逆に最も少なかったのはイスラエルで
30件。日本はお隣韓国と並んで
44件で、下から数えた方が早い。
Googleは発信者情報開示請求について、主に犯罪捜査に関して要求されたものであるとしている。そう思って改めて数字を眺めると、各国の犯罪実態や傾向などが少なからず示唆されているようにも伺える。
情報の削除 「検閲」の要求
これもトップはブラジルの
291件。2位は、情報開示の方では7位だったドイツが
188件。そしてインド
142件、アメリカ
123件と続いている。日本はこちらでも、
10件以下の最も少ないグループに属している。
Googleでは、児童ポルノは政府からの要請の有無にかかららず削除される方針をとっており、その件数はこの数値には反映されていない。悪質な誹謗中傷、なりすましなどがその実態であるようだ。
話題の例の国については
中国に関して、発信者情報開示請求ではなにも触れられておらず、検閲に関しては「
?」マークがついている…。
Google特設ページ(英語)
http://www.google.com/governmentrequests/