社会問題を反映した資格
資格といえば、秘書や英語などの実用的なものを思い浮かべる人が多いだろう。国が違えば、需要も異なる。アメリカには National Association of Alcohol and Drug Addiction Counselors(NAADAC)という資格がある。これは薬物依存症や虐待で苦しむ人々のためのカウンセラーの資格である。
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http://www.ashinari.com/2009/01/30-013142.php】
どんな資格?
扱う内容が深刻なものであることからか、6000時間以上の臨床経験や、嗜癖カウンセリングに関する270時間以上の教育トレーニングを受けることなど、非常に厳しい要件が課せられている。
日本の現状
最近日本でも芸能人の薬物事件が立て続けに起こっており、若い世代へ影響も危惧されているが、特別の治療施設やシステムがきちんと整備されているとは言いがたい。
今後への期待
薬物先進国アメリカでは本資格は、薬物依存者や虐待で苦しむ人々の社会復帰を支える重要な役割を果たしている。このような資格が必要な社会にはなってほしくないが、現状では日本でも需要が高まるのではないだろうか。
NAADAC
http://www.naadac.org/index.php?option=com_content&view=article&id=424&Itemid=77