総選挙を控えたイギリスで、有権者を戸別訪問するよりむしろインターネットを重視する候補者が増加しているようだ。デリン選挙区の政治家の中にはマイクロブログやソーシャルネットワークサイトを利用して有権者と意思疎通を図る候補者もいる。
ツイッターでの呼びかけ
"労働党のデビッド・ハンソンを支持してついてきて下さい"とハンソン氏はツイッターフィードでフォロワーに呼びかけてきた。ハンソン氏は以下のように述べている。
「我々はただ人々と直に触れ合おうとしているだけだ。私が"今Trelawnydにいます"とツイートすれば自分がしたことの記録にもなる」
BBCウェールズのインタビューに答えた数分後には新しいツイートが表示されていた。
"ちょうどBBCから選挙におけるツイッターとフェイスブックの活用についてインタビューを受けたところです"
費用対効果は最大?
保守党候補であるアントニエッテ・サンドバッハ氏は選挙運動チームのメンバーの一人からツイッターを利用するよう勧められた。
サンドバッハ氏はツイッターが人々と触れ合う為の素晴らしいツールであると話す。
「選挙区の人々が直接私にコンタクトすることができたり、選挙運動のセッションに参加したりできるのです。費用の全くかからない素晴らしいコミュニケーションツールです。」
若年層へのアピール効果
英自民党から立候補しているビル・ブリレントン氏が我々に声をかけた時、彼は選挙パンフレットの投函の真っ最中だった。だが彼も決して紙媒体の方をより好んでいるというわけではない。
ブレリントン氏は次のように話す。
「私はフェイスブックに参加しているし、使ったことはないけれどツイッターのアカウントも持っている。もし、電車に乗るならもっと利用していたと思うが、私は大抵デリンを車で移動するから。」
しかし彼もまた、これらのツールが若い有権者をターゲットにする際には非常に効果的だと考えている。
面と向かってのコミュニケーションを重視する声も
一方で、イギリス独立党の候補者であるアンドリュー・ハイ氏は以下のように考えている。
「私は人々と面と向かって向き合うことにこそ、価値があると思う。一軒一軒を戸別訪問することは非常に有効である。多くの若者はEUの中で成長してきたが、EUの枠に捕われずに独立性を維持することに重点を置く人々は独立党に投票するだろう。」
候補者によって意見は分かれるが、ソーシャルネットワークというツールが増えたことで、選挙運動の形態が多様化しているのは紛れもない事実である。あとは各候補者がいかにそれらのツールを生かして有権者に自分たちの思いを届けられるかにかかっている。
Delyn political candidates campaign on the internet
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/election_2010/constituencies/8633061.stm