ほかと決定的な差をつけるもの
仮にあなたが、大学卒業したてだったとしましょう。あなたを評価する星の数は悪くなく、推薦状の言葉はきらめいていて、カバーレターも悪くありません。
しかし、地元大手企業への就職を決めるには、重要なものがあなたの履歴書から1つ抜け落ちています。
あなたに必要なもの、それはインターンシップです。
アメリカでは雇用条件のひとつになりつつある
フィナンシャルサービスを提供している「Northwestern Mutual」という企業のネットワークオフィスは、新しい才能発掘を目的としたインターンシップの舞台に様変わりします。このインターンシップ、とても競争が激しいのです。
エリカ・ミロナスさんは、このネットワークオフィスを使用しているNorthwestern Mutualのフィナンシャルグループのひとつ、「McTigue(マクティーグ)」の新卒者採用担当で、1年間に1,000以上の履歴書に目を通します。そして40名のインターン採用枠のために、400人以上の候補者の面接を行います。
このインターンシップに応募する上で、知っておいて損はない情報、それは「インターンの4人に1人が大学卒業後、正社員として雇われているということ」です。
インターンシップと経済
将来の就職で優位に立てるという見込みは、体験したインターンシップの数と質によってさらに増します。
「今日の経済で、インターンシップは重要なカギとなっています。」
と、話すのは、メリッサ・ベンカさん。彼女はニューヨークのメアリー・マンハッタン・カレッジで就職サポートを行っています。
「有給であれ、無給であれ、履歴書に記載できるインターンシップ経験を持つ卒業生は、卒業後すぐに常勤の仕事に就ける機会に恵まれます。」
「学生は在学中にインターンシップを経験します。正式な雇用につながることを期待して無給のインターンシップをすることも、最近の卒業生の間では珍しくなくなりました。雇用に直接つながらなくても、少なくとも顔を売ったり、履歴書に厚みを出そうとしたりしているようです。」
経済状況が、インターンシップにおける労働の本質を変えているのも事実です。
「この低迷した経済状況で、雇用者は人件費を削減しており、その埋め合わせとしてインターンシップを使う動きが強くなっています。」
と、ベンカさんは話します。
そのため、毎朝コーヒーをいれる代わりに、逆にコーヒーを出される会議に出席し、企業に貢献することになっても、驚くことではないのです。
後編へ続く…
原文: Why are internships so important?(CNN)
http://edition.cnn.com/2010/LIVING/worklife/04/14/cb.why.internships.important/?hpt=SbinNorthwestern Mutual(英語)
http://www.northwesternmutual.com/The McTigue Financial Group(英語)
http://www.mctiguefinancial.com/