湯たんぽ正確に使わないと危険です
エコブームで人気の湯たんぽですが、低温やけどには注意が必要です。湯たんぽは2004年度まで年間約100万個の出荷量でしたが、2008年には約890万個出荷されました。
低温やけどは2008年度では30件発生し、2004年~2007年の4年間で起きた22件を超えてしまっています。低温やけどは湯たんぽを正確に使用していない、取り扱い説明書をきちんと読んでいないのが主な原因のようです。
タオルでくるんでも低温やけどは起こります
低温やけどは接触部の温度が44℃だと、約6~10時間で受傷します。また、44~51℃ですと、接触する温度が高くなるにつれて受傷する時間が短縮される場合もあります。
特に熟睡、泥酔、一酸化中毒、糖尿病、知覚麻痺など本人が焼けどを認識できない場合には注意が必要です。お子さんも上手に体の異常を説明できない場合があるので、注意をしてあげたいですね。
タオルなどで包んでも低温やけどを負うリスクはあります。また電気毛布、電気こたつなどほとんどの暖房器具で起こる可能性があります。
低温やけどの予防策
低温やけどの予防には以下のような方法が考えられます。
・体の同一箇所に暖房器具を長時間触れさせないようにする。
・感覚が鈍くなっている、体の状態を簡単に伝えられない人への暖房器具の使用は周りの人間が配慮する。
・電気毛布や湯たんぽは布団を暖めるために使用し、就寝前には湯たんぽを取り除いたり、電気毛布のスイッチを切る。
湯たんぽも正確な使用方法を守れば、とても便利でエコな商品ですので、ご使用の際にはしっかりと取り扱い説明書を読みましょう。
低温やけどに関する詳しい情報は、下記の消費庁のホームページで確認できます。サイト内検索に”低温やけど”と入力すると、該当ページにアクセスできます。
消費者庁
http://www.caa.go.jp/index.html