三菱商事の子会社の試み
精神障害者の雇用が全国的に進まない中、別府市にある
三菱商事太陽は、障害者らが安心して働くことができるサポート体制を進めている。この会社では「勤務時間の配慮など、環境さえ整えれば(精神障害者)も十分に働ける」としている。三菱商事の特例子会社・三菱商事太陽では、従業員80人のうち47人が障害者。
医療機関とも連携
同社は2009年に国の精神障害者雇用促進モデル事業を受託した。
医療機関や精神保健福祉士と連携しながら、体調管理やメンタル面のサポートなどを行っている。社員らに障害について理解してもらうため勉強会を開催。また、本人が障害を受け入れているかが重要なポイントになるとして、入社時には症状などを社員の前で説明してもらうとのこと。勤務時間については専門家の意見を重視している。
会社に必要な人材
山下総務管理部長は「施設での就労訓練の段階から企業がかかわるといった工夫も必要。法定雇用率達成のためではなく、会社に必要な人材として働いてもらうことが共生だ」と話している。