家系図作りが行き詰まっても、あなたは独りではありません。たくさんの時間を費やし、家系図の情報量が多くなればなるほど、家系をたどる作業は難度を増していきます。
また、旅行に関しても、だんだん簡単で、安全なものになってきています。家族は国内だけでなく、時には地球の裏側にまで散らばっています。連絡をとるのも容易ではありません。
かつて、数世代が一緒の町、時には同じ家で生まれ、暮らし、亡くなった時代がありました。しかし今日、そんなこともなかなか見られなくなりました。
入念に家系を調べる1番の方法は、家系図を拡充すること。家族のことを知り、過去を知る上で、家系図作りに勝る方法はありません。家系図作りには、様々な方法があります。しかし、インターネットをはじめとして、今日入手可能な資料はたくさんあふれています。あなたの作業を手助けする家系図作りの調査のヒントがここにあります。
1. 整理する
家系図作りをする1番の作業場所は自宅です。家系図作りに役立ちそうな資料、写真、ほかの家族にかんする情報を収集します。
専用のファイルを作ったり、ノートを作ったりして、そこに家系図の情報を記入しましょう。情報は1つの場所に集めること。そうすることで情報が整理され、蓄積した情報を順序立てて整列させることが簡単になります。
調査で追加の資料が見つかったら、自分の整理方法を見直しましょう。効率的であるか判断し、場合によっては資料の種類や家族の名前ごとに分けたりします。追加分も含め、集めた資料を簡単に比較できれば、同じ資料からたくさんの情報を引き出せるようになります。
2. 近親者から始める
手持ちの資料の整理が済んだら、家族に相談しましょう。親せきから集めた情報はすべてノートにメモします。
質問には、基本情報を引き出せるものも含めましょう。名前、出身地、家族の構成、職業などです。家系図を作る上で、何回も質問することになります。この質問によって、家系図の情報が得られるだけでなく、個人の人生に注目した、また違った家族の物語を知ることができます。
徴兵された記録がないかも調べ、時代の背景が自分の家族の生活に与えた影響力なども知りましょう。
もしかしたら、ほかの家族を追うことで、違う家族の情報が見つかるかもしれません。実在する家族のことは全員調べるようにしましょう。既存の情報が、新しく入手した情報の判断に役立ちます。
3. 出生届、婚姻届、死亡届を調べる
オンラインで政府や自治体が公開している情報はたくさん存在します。それらにアクセスして調査を進めることもできます。出生届のような個人の書類を見直せば、名前だけでなく、どこの出身なのか、どこで暮らしていたのかという家族の情報も集められます。
1番信頼性が高いのは、オリジナルの資料です。オンライン上のデータベースなどはオリジナルの資料のコピーとなります。いつでも可能なときに、オリジナルの資料のコピーをとりましょう。そうすることで自宅の作業ファイルに情報を加えることができます。
書類のコピーが手に入らないときは、慎重に、オリジナルの資料の情報をメモなどに書き写します。正確さがカギとなります。書き留めた情報に間違いがないか注意し、完ぺきに書き写しましょう。こうすることで、この後の調査が間違った方向へ進むことを防げます。
後編へ続く…
原文: Six Tips for Creating a Reliable Family Tree By R.L. Fielding (Genealogy Search Australia)
http://www.searchwhateveraustralia.com.au/Articles/article29.html