肌の色の違う子どもとの養子縁組
白人女優サンドラ・ブロックが黒人の養子を迎えたことで、アメリカ国内で養子に関する物議がかもしだされていると、CNN伝えている。
近年、白人による黒人孤児の養子縁組が急増している。これに対して、差別待遇を受けることの多い黒人をあえて養子にすることで、白人は自己満足と優越感に浸っているという批判的な意見が出ている。しかし、この批判を受け、もし黒人孤児をまったく養子にしなければ、逆に黒人差別だというに違いないと反論意見も上がっている。
愛してくれる人ができるだけ・・・
有色人種の養子縁組は、かつては中国人児とアメリカ人夫婦の間で盛んに行われていた。しかし、最近の中国の一人っ子政策緩和の影響で、健康な孤児は激変し、障害を持つ孤児が増えている。そのために、子供が欲しい人たちの興味の対象が黒人に移ったということはあるようだ。
なお、実際に白人に養子として引き取られた黒人孤児は、
「ある女性が子供を欲しがった。そして、私には母親ができた。肌の色なんて関係ない」
と、語っている。そんな孤児の意見が何よりも正しいのではないだろうか。
編集部 青空ひなた
Transracial adoptions: A 'feel good' act or no 'big deal'?(CNN)
http://edition.cnn.com/2010/LIVING/05/06/transracial.adoption/?hpt=C2