シニアはハッピー
調査の結果によると、年配者の方が、ストレスを感じがちな若者たちと比べて、より楽観的で人生に関しても前向きな見方をする傾向にあるという。
シカゴ大学の社会学者Yang Yang女史が発表した研究では、1970年と2000年における30歳のアメリカ人の余命平均を比較、男性で5.4年、女性で3.6年の延びがあった。
それと並行して、男性は人生の幸せな時期が6.8年増え、不幸な時期は1.4年ほど減少した。女性に関しては、幸せな時期は1.3年ほど伸びが見られたが、不幸な時期の年数には変化がなかった。
年配者の思い出はバラ色?
他の調査チームによる4月にCortex誌に発表されたばかりの研究では、優勝したスキー選手などのポジティブなテーマの写真群と、負傷した戦士などのネガティブなテーマの写真群を若者と年配者のそれぞれに見せ、fMRIスキャンを使ってその間の脳の活動を記録した。
その結果、年配者たちの脳では、感情をつかさどる領域と記憶形成を行っている領域に強い連結があり、特にポジティブな情報を処理する際にそれが顕著であるという。同様の強い連結は、残念ながら若い被験者には見られなかった。
反対意見もある
南カリフォルニア大学の経済学Richard Easterlin教授は言う。
「老年期にある人々が、最も幸福であるという観念は間違っています。
それは同レベルの収入、健康、家族関係を持つ異なった年齢の人々を比較した場合に基づいています。お年寄りは、若い人たちより収入が少なく、健康にも不安があり、そして1人で暮らしていることも多い。
そういった事実を考慮すれば、お年寄りは若い人に比べて幸せとは言えない。それが現状と言えるのではないでしょうか。」
健康≠幸せへの絶対条件
2005年に発表された研究では、60歳から98歳までのガン、心臓病、糖尿病、精神疾患やその他の既往歴がある500人のアメリカ人を調査している。
病気にもかかわらず、被験者たちは幸せに年を重ねているかの評定に対し、10点満点中平均8.4点のスコアをつけた。同年に発表された他の研究でも、病気を抱えた人、ハンディキャップのある人も、そうでない人と同様幸せであるということが示された。
すべては心構え次第
年をとることと幸福の関係 -- 様々な議論がなされているが、ほとんどの専門家たちの意見はここに落ち着いているようだ。
「心構えがすべてである。」そしてもう1つよい知らせは、人が人生の間で獲得できる幸せの量には、リミットはないようだということである。
Easterlin教授は言う。
「多くの人は幸せを望みます。わたしの知る限りでは、まだ誰も得られる幸せの限度については定義していないですよ。」
LIVESCIENCE 'Does Old Age Bring Happiness or Despair?'
http://www.livescience.com/culture/aging-happiness-100404.html以下、日本の団塊世代のセカンドライフを支援するNPO団体
NPO法人 アクティブシニアネット(AS-NET)
http://www.activeseniornet.jp/index.htmlNPO法人 アクティブ・シニア・クラブ(ASC)
http://www.asc.vc/