米国臨床腫瘍学会が、6月に行う年次総会で、ガン患者に対するヨガの効用について発表すると、ロイター通信が報じている。
ヨガで心地よい眠りが得られる
調査は、乳ガンで化学療法を受けていたガン患者:400名あまりをランダムに選び、2つのグループに分けて行われた。一方は、比較的穏やかなHatha(ハタ)ヨガやrestorative(リストラクティブ)ヨガを、週に2度、1ヶ月間続けて行った。もう一方のグループは、特に運動はせず経過観察のみとした。
すると、ヨガをしていたグループでは睡眠の質が22%改善し、睡眠薬の使用を減らす等の効果があったという。何も運動をしていなかったグループに比べ、睡眠が改善した者の数は2倍になった。さらに半数近くが”疲労が少なくなった”と感じ、それが日常生活の改善にもつながった。
睡眠薬を使うのは簡単だが、副作用や長期使用の弊害を考えると、ヨガは有効な選択肢の1つだと研究者は結論付けている。
米国臨床腫瘍学会
The American Society of Clinical Oncology
http://www.asco.org/REUTERS
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