国土交通省は、2010年度の国土交通大臣賞に「居眠り運転警告シート」の開発を選定したと発表した。
この賞は、平成20年度より「国土交通大臣賞」を同省が新たに創設し、交通分野での科学技術振興の視点から産学官連携活動の推進に貢献が認められた者を表彰しているもの。
6月5日(土)の「科学・技術フェスタin京都」で表彰するという。
同シートは、座るだけで運転者の緊張、リラックス、眠気などの身体状態をリアルタイムに推定するシステムであり、居眠りの予兆を検知した際に警告を発し、休息を促すことなどにより、居眠り運転の防止効果が期待できるという。
座るだけで着座者の脈波を測定・解析し警告も
シートの背もたれに内蔵された新開発のエアパックセンサにより、着座者の脈波を測定・解析し、居眠りが発生しやすい状態などを判定するもので、身体にセンサをつける必要がないため、着座者に負担を感じさせないのが良い。
開発シートは、東京大学、大分大学、島根難病研究所、デルタツーリングの医工連携によるもので、昨年10月の東京モーターショーにも出展された(リンク記事)。
2011年を目途に製品化が予定されている。
<受賞対象>
対象技術:「居眠り運転警告シート」の開発
受 賞 者: 金子 成彦 入眠予兆研究会※代表、
東京大学大学院工学系研究科 教授
※同研究会は、東京大学、大分大学、(財)島根難病研究所
及び(株)デルタツーリング で構成
国土交通省発表「居眠り警告シート」解説(東京モーターショーより)