裁判所が嫌いになった
裁判員裁判に選任手続きに出席した聴覚障害のある女性が手話通訳を希望したにもかかわらず、高知地裁が準備していなかったことが明らかになった。女性は「手話通訳が必要」と事前に知らせていたが、地裁は見落としていた。選任手続きでは筆談で対応していたが、結果的に裁判員には選ばれなかった。手続きが終了した後に「裁判所が嫌いになった」とのメモを職員に手渡して帰ったという。
地裁は謝罪
高知地裁は手続きミスついて「二度と起こらないようにチェック体制を厳重にしたい」として女性に謝罪した。
最高裁も問題視
今回の件について最高裁の広報課では「障害についての情報は必要で、手話通訳などの希望があれば申し出られるようにするのが当然の措置」と述べ、高知地裁に詳しく聴いた上で、全国の地裁にチェック態勢の強化を求めることにしている。