川崎市は、子育て経験者らが赤ちゃんのいる家庭を訪問する「こんにちは赤ちゃん事業」を今月から開始する。今年1月以降に生まれた赤ちゃんが対象。
「こんにちは赤ちゃん事業」では、訪問員が、乳児の3カ月健診の前に、2人一組で玄関先で約5分を目安に各家庭を訪問する。地域の子育て情報冊子や絵本を届け、子育て家庭が地域とのつながりを持てるよう声掛けを行うとしている。
訪問員は地域の子育て支援活動経験者
市がこれまで実施していた希望制の新生児訪問との違いは、新生児訪問では、保健師や看護師らが赤ちゃんの子育てに対するアドバイスや体重測定などを行ってきたが、「こんにちは赤ちゃん事業」では玄関先での訪問のみ。子育て家庭が孤立しないよう地域社会とのつながりに重点を置いている。
市こども家庭課によると、希望制の新生児訪問では5割程度の家庭が希望していたが、「こんにちは赤ちゃん事業」では、対象の全家庭を訪問する。今後も、新生児訪問と併せて実施する。
訪問員は民生委員や児童委員、子育てボランティアなど、市が募集した地域の子育て支援活動経験者で、全市で約650人が登録している。
川崎市