昨年12月、デンマークで行われたCOP15から2ヶ月もたっていない中、既に世界の足並みが乱れている。不調に終わった会議同様、世界の思惑が浮き彫りになった。
米国は05年比17%の削減
米国や中国は今月末までに国連に示す中期計画で、温暖化ガス削減の数値目標の上積みを見送る。日本や欧州が2020 年までに1990年比で20~30%削減の目標を示すなか、米国は05年比17%(90年比3~4%)の削減にとどめている。新興国も量的な排出抑制には消極的。
米国に削減上積みを求める各国・地域が多かったが、オバマ政権は当初計画を修正せずに国連に送った。
デンマーク外務省