ハイテクと環境をパネルで幅広く説明
川崎市は、環境分野での産業交流、技術移転による国際貢献の推進を目的として「
川崎国際環境技術展」を開催する。
これまでの市の環境への取り組みや国内外の企業の有する優れた環境技術、生産工程に組み込まれた環境技術等の情報を川崎の地から広く国内外へ発信し、世界に誇れる環境技術・製品等を有する企業と国内外の企業等とのビジネスマッチングの場を提供する。
会場の入り口付近に広がるテーマゾーンでは、背景にある公害問題に取り組んだ市の経験などを、写真を交えたパネルで紹介。「中国・瀋陽市との環境分野での連携」や「環境技術産学公民連携事業」「環境技術の移転にあたっての知的財産の保護」といった新規のテーマについても紹介する。
公害を克服した市の取り組みを紹介
工業を軸に経済成長を続けているアジアの国々などでは、工業地帯を中心とした公害が大きな問題となっている。
それらはかつて川崎市が経験した“経済成長の副作用”。これを克服した川崎市の取り組みは、多くの公害に直面する工業国や工業地帯を抱える地域にとって手本になるとともに、公害克服の過程で培ったノウハウや環境技術は、環境改善を具体的に進めるための武器になる。
温室効果ガス排出削減と経済発展両立
世界的な課題となっている地球温暖化に対しても、川崎市から学ぶことは少なくない。市民を巻き込んだ環境保全活動や、立地する工場などと連携した省エネをはじめとする温室効果ガスの排出抑制もあり、川崎市の2007年度の温室効果ガス排出量は、この問題に関する国際的な基準年とされる1990年に比べ10.1%削減している。
温室効果ガスの排出抑制は、行政にも企業にも、市民にとっても大きな課題。テーマパネルからは、今回の展示会が環境問題を解決しながら経済発展を図ろうというグリーン・ニューディールのような取り組みであることもうかがえそうだ。
川崎国際環境技術展
入場無料
日時:2010年2月4日(木)10:00~18:00
5日(金)10:00~17:00
会場:とどろきアリーナ 川崎市中原区等々力1-3