燃料電池材料や微細電子部品など開設
福井大学は燃料電池材料や微細電子部品など先端素材の開発拠点を年内にも開設する。
約9億円を投じ、自動車向け燃料電池材料の試作や、高精度センサーなどに使われる砂粒大サイズの電子部品のめっき処理などができる設備を導入。地元企業らと産学官で共同研究を推進する。
同拠点から2015年までに20件の特許出願を目指す。
拠点の名称は「地域産学官共同研究拠点」(仮称)。福井大の文京キャンパスにある産学官連携本部が入る6階建ての建物に設置する。4~5月をメドに同建物の改装に着手し、12月中の完成を目指す。
研究拠点でクリーンエネルギー、精密部品を開発
完成に併せて
福井県や地元経済界と事業運営委員会を立ち上げ、研究計画や運営方針を策定。産学官で燃料電池や太陽電池などクリーンエネルギーや、自動車やロボット向けの精密部品を開発する。
研究拠点に導入する設備については地元企業の意見なども踏まえながら今後詰めるが、二次電池などのエネルギー素材や半導体の分野が中心になる。