インターンシップの効果
日本の大学も注目し始めているインターンシップは、学生にとって、就職活動に繋がるよい経験となります。しかし、インターンシップが利益をもたらすのは、学生だけではありません。
企業にとっても、優秀な人材を早期から発掘するチャンスであり、また、過疎化が進む地方にとっては、若い働き手の流出を防ぐ重要な防波堤の役割も果たします。
インターンシップの効果を最大限に引き出す目的
大学を卒業したばかりの若い世代が地元で就職するということは、地方にとって、経済的に大きな効果をもたらします。近年ますますひどくなる不景気で、大学を卒業した学生は、より良い就職の機会を求めて都市部へと出て行きがちです。
このことを懸念して、西ミシガンの地元企業が作った組織は、インターンシップを効率的に行えるよう、従業員を訓練できる教育プログラムを無償で提供し始めました。
数字による裏付け
データによれば、インターンシップを経験した78%の学生が、正社員として働き続ける選択肢を与えられ、そのうち半分が卒業後もその企業に残る決断をしています。西ミシガンの地元企業はこの数字に着目し、できるだけインターンシップの効果を上げることを目指したのです。
インターンシップの実態とプログラムで改善を目指すこと
インターンシップは、ただ働きの働き手を得た企業と、学生気分で場当たり的に就労経験を得に来た学生という関係が一般的です。そしてそこでは、作業としての効率というより、一種の通過儀礼のような価値観の方が重視される傾向にあります。
西ミシガンで提供されているこの教育プログラムは、インターンをどのように遣えば良いのかという訓練を従業員に行う他に、インターンシップの過程にに必要な書類の雛形など、たくさんのツールも提供しています。
さらにインターンのチャンスを増やすために
また、教育プログラム以外にも、インターンを探している企業の情報を掲載するウェブサイトを運営して、地元企業でインターンシップを行うように学生に広く呼びかけるという活動も行っています。
そうすることで、インターンシップに来た学生にも手応えを掴んでもらい、地元での就職につなげようという狙いです。
Program trains employers in effective use of internships to stop Michigan brain drain