IISセンターが発足!
東北大の産学研究拠点となる「
情報知能システム(IIS)研究センター」が16日に発足した。
大学が持つ世界的な理論や研究成果を、企業の新技術や商品開発に結び付けることで、実用化につなげる狙いがある。
IISセンターの体制は?
同センターは大学院工学研究科に設置する。大学院情報科学研究科と電気通信研究所も含めた約80の研究室で構成し、ロボット工学や情報通信、電子制御、新素材など幅広い領域の研究者が参加する。
センター長には内田龍男工学研究科教授が就く。
東北大は2003年、企業との共同研究を受け付ける産学連携推進本部を設置しており、今回、大学の研究内容を熟知するスタッフを配した新たな組織を設けることで、企業のニーズに迅速に対応する。
企業からの相談、問い合わせを受け付けるスタッフは特任教授2人で、ニーズに合う専門家を紹介するという。
具体的な研究テーマの候補は、超薄型液晶ディスプレーを使った商品や大容量ハードディスク、画像認証システムを用いた自動車制御システムなどで、研究を通じ大手企業の研究開発拠点の誘致にもつなげたい考えだ。
内田センター長は「横断的な組織にしたことで産学連携が一層加速する。地元企業と東北大の距離を縮めるきっかけにもしたい」と話す。