大成建設　太陽光発電設備の架台基礎構築を短工期・低コストで実現

大成建設株式会社は、株式会社ラスコジャパン、ブイ・エス・エル・ジャパン株式会社と共同で、太陽光発電設備の架台基礎構築を短工期かつ低コストで施工可能な簡易斜杭基礎「T-RootR」を開発した。
同社は共同開発各社と共に「T-RootR」を太陽光発電設備をはじめ、小規模な工場設備、歩廊、仮設構造物などの簡易基礎として、積極的に提案する計画だ。

従来の斜杭では難しいとされてきた水田跡地等の軟弱粘性土地盤。また、重機を使用できない等施工上の制約を受ける周辺環境、狭隘地、傾斜地。

さまざまな地盤に適用させるため、樹木の根が地中に広がる形状をヒントに基礎構造を応用。軽量でコンパクトなダクタイル鋳鉄製台座を基礎フーチングとして使用し、4本の鋼管をハンディー型の電動ハンマーで斜めに配置する。

杭材には汎用性の高い鋼管を使用するため、低コストな資材調達が可能。コンクリート基礎と比べ施工が簡単で工期の短縮がはかれる。また、撤去が容易で設置場所の現状復帰も簡単。鋳鉄製台座と杭材は再利用可能だ。

「斜杭構造」と台座に鋼管杭を固定する「杭頭固定機能」は、台座と鋼管杭の一体化により、小口径の短い鋼管杭でも外力に対して大きな抵抗力が得られる。

基礎に用いるダクタイル鋳鉄製台座は工場生産のため、安定した品質の部材提供が可能。施工には、大型重機が不要で、周辺環境への影響を最小限に抑えることが可能だ。

（画像はプレスリリースより）




大成建設株式会社　プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/

株式会社ラスコジャパン
http://lasco.jp/

ブイ・エス・エル・ジャパン株式会社
http://www.vsl-japan.co.jp/