ブラインドスポットの危険性
ドライバーは車線変更の際はバックミラーとサイドミラーを確認し、肩ごしに目視で確認するよう指導されている。しかし、几帳面にこの手順を守るドライバーでさえも自動車の側面と真後ろのブラインドスポットには危険がつきまとい、重要な事故を引き起こす可能性がある。
このリスクを最小限に抑える為にボッシュは中距離レーダーセンサー(MRR)から情報を受信するレーンチェンジグアシスタントを開発した。
ボッシュのシャシーシステムコントロール事業部長のゲルハルト・シュタイガー氏(Gerhard Steiger)は以下のように話す。
「MMRリアとはドライバーが常時肩ごしに背後をチェックしているのと同じ状態を意味します。ブラインドスポットに入り込んだ他の道路使用者を正確に認識する頼りになる存在です。」(プレスリリースより引用)
センサーが自動車背後の道路状況を監視
ボッシュのシステムは現在、欧州の世界的な自動車製造メーカーに採用されている。車線変更を安全に行う為、バンパーの左右にMRRリアセンサーを1つずつ仕込み車の後ろのトラフィックを完璧に把握できるようにした。
背後からブラインドスポットに車が進入した時、または初めから入っている時、ミラーの警告灯が点灯してドライバーに危険を知らせる。それでもドライバーがウィンカーをつけてレーン変更を試みた場合、追加で警告音を発して知らせる。
バター1パックより軽く小さい
ボッシュの中距離レーダーセンサー(MRR)は大きな成功をおさめている。前方に装着し他のドライバーアシスタンスシステムに活用される場合も実力をフルに発揮する。
前方のアシストに使用する場合、ACCアダプティブクルーズコントロールや衝突予知緊急ブレーキなどに役立つ。2016年以降はユーロNCAPテストにおいて最高ランクを取得する為には、レーダーもしくはカメラによる衝突予知緊急ブレーキが必須となる事が期待されている。
圧倒的な小ささと軽さを誇るMRRセンサーは250gのバター1箱よりも小さい。その為、どんなに小さな車にも搭載可能だ。シュタイガー氏は汎用性について自信を持って以下のように話す。
「ボッシュの中距離レーダーセンサーは改良され、コストパフォーマンスも良い製品なので、全ての車に標準装備される事も夢ではありません。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)
ボッシュ プレスリリース
http://www.bosch-presse.de/