成長による富の創出へ
1月30日、2013年度の予算案が閣議決定された。
厚生労働省の予算額は約29兆4321億円で、医療分野では前年度比3144億円増の10兆5587億円、医政局分として計1443億2800万円を計上し再生医療やオーダーメード医療などのイノベーションを一体的に推進する。
昨年話題となったiPS細胞などの再生医療については、「ヒト幹細胞データベース」の整備や創薬の研究支援の経費に計22億5300万円を計上。
国立高度専門医療研究センターによる研究基盤「バイオバンク」を整備し、研究開発費と合わせ計21億900万円を充てる。
在宅医療推進も
この他にも、暮らしの安心・地域活性化、復興・防災対策に重点を置く内容となっており、本年度に引き続き在宅医療を推進する。
在宅医療には災害医療の推進費などを含む計500億円を計上し、このうち小児向けの在宅医療提供体制の整備費1億7000万円を充てる。
これは新生児集中治療管理室(NICU)を退院した小児患者が在宅医療を受けられる体制を整備するもので、都道府県とり関係機関が連携する仕組みを構築する。
地域を活性化する内容としては、医師の地域偏在を解消するための地域医療支援センターを現在の20か所から30か所に拡充し、整備に9億6000万円を計上する。
また、がん検診推進事業として73億円を計上し、現在自治体が実施している子宮頸がん、乳がん、大腸がんの検診に対して財政支援を行う。30歳、35歳、40歳を対象に細胞診検診に加えHPV検診を実施できるよう支援する方針だ。
厚生労働省│平成25年度厚生労働省所管予算案関係
http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/